2016/5/29 田んぼ日記『水路掃除』

5月29日(日) 水路掃除。小雨。
田植えに先駆けて、田んぼに必要不可欠なお水を運ぶ、水路のお掃除をしました。

140年前に作られたという水路は、この機会をいただかなければ、足を踏み入れることさえできないであろう森の中にありました。
木々が繁り、ふかふかの落ち葉がどっさり積もっている中、約6キロにもわたる水の路ができていました。
豊富な清らかな湧き水を、なんとか引くことができれば田んぼができる! 皆にお米がゆきわたる! 豊かになる! その強いお志があったから、この路が拓かれた…。まさに命がけであったであろうそのお仕事のご苦労を想い、衝撃を受けました。
また、距離と高低差など、どのようにお水を流す工夫をされたのか…。そのお知恵にも感服しました。

大切な水路を作り、守り、繋いでこられた方々がいる。
そして、今も大切に管理をされ、春にはこうして大量の落ち葉のお掃除をしてくださる方々がおられるから、毎年田んぼが潤い、苗を育み、稲が実る…。
毎日いただくご飯のなんと有り難いことでしょう。
お水、お米、それを作る人々の尊さを想い知った1日でした。

作業はそれぞれが手に農具を持って、下からの班と 上からの班の二手に別れて、水路を1列に並んで進みました。
鎌を持った人が、水路に覆い被さる草や蔦を刈り払い、スコップ係が水路の中の落ち葉や泥をかき集め、フォーク等を手にした人が、土手に投げ上げる。
自然のなかで息をきらし、汗を流して、雨の中での作業でした。

それにしても、皆さんがただ黙々と作業をされている姿に、わたしはたくさんの元気をいただきました。皆さん、なんて素敵!
終わったあとの爽快感は格別でした。きれいになったのは水路だけじゃなく、心まで洗濯したようでした。

ですが実は!
わたしたちが山に入る前日に、掃除をしやすいようにと、あらかじめ水路を整えてくださっていたとのことでした。
またとない貴重な経験をさせていただきました。
地域の皆様ありがとうございました。

写真は、水路掃除を終えて、雨も上がって、解散前に撮ったもの。
皆様の笑顔、最高ですね。0529_01_01

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