2016 田んぼ日記TOP

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今年、私たちは志布志にてお米づくりをいたしました。
昨年も田植えと稲刈りはお手伝いしてましたが、最初の草刈りから作業に関わらせていただくのは初めてでした。

場所は、志布志市潤ヶ野地区。
火山活動でできたシラス台地により、じっくりとろ過された豊潤な水。
約140年前に発見された水源は、その手前100メートルの間に4つの湧水があり、田んぼにはその水が引かれています。

140年前当時、潤ヶ野地区には田畑用の水が引かれていませんでした。そのため、土地の人々のたゆまぬ努力によって、岩を積み上げ、橋を架け、続く岩の地形を一つひとつ切り出し、約6キロメートルもの水路を完成しました。

そのおかげで、潤ヶ野地区の田んぼは、まさにその名の通り、潤いに満ちることになったのです。
そしてこの水源は大切に護られ、どんな乾期においても決して枯れることなく、泰かな水を与え続けています。

そんな恵まれた水の郷の、ずっと無農薬栽培を続けてきた大切な田んぼをお借りしてのお米づくり。
「こうしたい」という理想と意気込みは高いものの、いつどうすればいいのかが、何もわからずにいた私たち。
そんな私たちに、水源を発見し水路を造られた方の子孫である地元の方が、一から自然との付き合い方や、こんなときにどうすればいいかということを教えてくださり、おかげさまで豊かな実りを手にすることができました。

これは、そんな私たちの2016年田んぼ日記。
完全無農薬、化学肥料・有機肥料なし。
水路掃除、水門製作、代掻き、畔塗り、手植え、毎日の水量調整、
手刈り、はざ掛け、脱穀と、できる限りの手作業を行った、日々の記録です。

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